鼓室形成術

鼓室形成術はどのような場合に行う手術?

局所麻酔にて日帰りにて手術が可能

鼓室形成術は、慢性化膿性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する手術です。慢性中耳炎の場合は、保存的療法で十分な効果が得られない、鼓膜に穴が残ってしまう、難聴が残ってしまう場合などに行われます。真珠腫生中耳炎の場合は、骨破壊を止めるべく病的成分(真珠腫)を取り除き、破壊・損傷を受けた部分を人工骨ないし自身の組織で再建し健常な構造を取り戻す手術となります。

手術内容

鼓膜形成術で完治が見込めない場合ないし、大きな穿孔で奥の音を伝える骨(耳小骨)にも長期炎症の影響がある場合には、より繊細な技術を要するは鼓室形成術を行います。鼓膜・耳小骨を含め、中耳の空洞とその機能を修復する手術です。

耳小骨再建術を伴わないもの

耳小骨再建術を伴うもの

手術の流れ

局所麻酔下で行います。基本的に耳内より内視鏡を用いて、内視鏡で届かなければ耳の後ろのつけ根から切開を加え、鼓室の清掃、炎症・感染のもとを取り除いた上で、耳小骨や鼓膜を再建します。(耳小骨再建術についてはこちら)
耳の後ろのつけ根を切開すると、傷跡が目立つのでは?と思われがちですが、目立たないようにシワや影になる部分に沿って切開を行い極力目立たないように配慮いたします。
手術時間は、内視鏡で行う場合には1~1.5時間、耳の後ろから切開を加える場合は1.5~2.5時間が目安です。

鼓室形成術の効果

鼓室に詰めたゼリー状の詰め物が溶けるまで2~3週間はかかりますので、その間は耳が詰まったような感覚が残ります。ゼリーが溶けるに従って、聞こえが良くなっていきます。

当院で鼓室形成術を受けるメリット

専門性が高く、手術経験が豊富な医師が診察から手術まで担当

特に国内において、一般的に鼓室形成術は入院の上で全身麻酔をかけて行われます。一方海外では、地域のクリニックでも局所麻酔下での鼓室形成術がごく普通に行われています。当院院長はかねてよりそういった高いレベルを目指しており、そのための技術・経験を蓄えて参りました。
診察から手術、術後のケアまで一貫して院長が担当いたしますので、ご不安なく通院していただけます。

耳の中の画像を見て頂き、分かりやすく丁寧な説明を

検査で得られた画像は、患者様と一緒に確認します。現状と改善すべき点を共有し、同じゴールを目指して治療(手術)へと進みます。
もし少しでもご不安を感じたときには、遠慮なく仰ってください。ご納得いただけるよう、何度でも丁寧に説明させていただきます。

内視鏡下で患者様の負担が少ない手術が可能

当院では、鼓室形成術をはじめとして、さまざまな症例に対して、できる限り内視鏡下での手術を行います。
内視鏡を用いることで、低侵襲での治療が可能になります。傷と機能の回復を早め、審美面でも健康面でも、患者様にもたらされるメリットの最大化を目指します。
なお、内視鏡の適応とならず、切開が必要になった場合にも、傷痕が耳の後ろのシワや影に隠れてほとんど見えないように処置をいたします。

局所麻酔にて日帰りにて手術が可能

“局所麻酔下で行う手術”ということが、逆に患者様に不安を与えることがあります。眠っている間に終わる全身麻酔の方が、なんとなく安心できるというご意見です。確かに、恐怖心を軽減するという点では、全身麻酔の方が優れています。しかし、手術の安全性という意味では、まったく同じか、身体へのご負担を考慮すると局所麻酔の方が優れていると言えます。
また、局所麻酔下での手術は、聴力の改善の程度をその場で患者様にご実感いただけます。きこえ方を確認しながら手術を進められる、より確かな効果を得やすい麻酔方法です。

鼓室形成術の料金

手術名 3割負担
鼓室形成術(耳小骨温存術) 104,000円
鼓室形成術(耳小骨再建術) 153,990円

※上記の費用に、診察料・薬剤料・処方料などが加算されます。
※高額医療費制度による限度額認定の対象になります。詳しくはこちら。

術後の注意点

  • 手術後、一時的なめまいが起こることがあります。通常は一晩眠れば治まりますが、もしも翌日もめまいが続いている場合にはご連絡ください。風邪をひくと治りが遅くなりますので、体調管理には気をつけてください。
  • 手術後48時間以内は、鼻がみ、鼻すすり、血圧の上がるような運動は避けてください。その他の日常生活レベルの活動は問題なく行っていただけます。

鼓室形成術のQ&A

鼓室形成術だと入院が必要なところが多いですが、なぜ日帰りが可能なのでしょうか?

私は、大学病院においても局所麻酔での鼓室形成術を行ってきました。めまいなどの影響が出る部位を極力避け、病変のみを除去できるよう、安全な日帰り手術に努めております。
海外では、クリニックレベルでも局所麻酔下での鼓室形成術が行われております。高い技術と安全を確保する知識・設備があれば可能であると考えますし、大学勤務医時代においてもそのことを実現して参りました。ただし、病変の進展が高度な場合は日帰りでの対応が困難となるケースもございますのでその点は術前での画像を含めた諸検査で精査させていただきます。

日帰りで鼓室形成術を行うメリット・デメリットを教えてください。

まだまだ日本では一般的に、鼓室形成術は入院・全身麻酔で行うものですが、生活スタイルを維持したまま手術を受けられることが、日帰りでの最大のメリットと言えます。
デメリットとしては、他の日帰り手術においても言えることですが、手術当日の夜を医師や看護師の近くで過ごせない、ということだと思います。

手術時間はどのぐらいですか?

内視鏡で行う場合には1~1.5時間、耳の後ろから切開を加える場合は1.5~2.5時間を目安としてください。

手術中や手術後に痛みはありますか?

最初の耳の中や耳の周囲に注射で行う麻酔は痛みを伴います。極力極細の注射針は用いるようにはしております。
その注射が終われば、通常痛みは感じませんが仮に手術中に再度痛みを感じた場合には麻酔を追加し、痛みのない状態で手術を受けていただけるよう配慮しております。
手術後も、痛みが出ることがあります。鎮痛剤、抗生剤を処方いたしますので、我慢せずにご使用ください。

手術のリスクや副作用などはありますか?

眩暈の可能性がありますが、通常は一時的です。味覚障害は病態の進展具合によりけりで、病変が高度な場合はあり得ますが、通常は一時的です。可能性は低いですが、難聴(の悪化)や耳鳴(の悪化)のリスクもあります。
頭蓋底損傷や顔面神経麻痺もあり得ますが、可能性は非常に低いです。

遠方から来院するのですが、手術可能でしょうか?

手術後リカバリー室で休息をとっていただき、その後眩暈等が無ければ帰宅していただいております。
眩暈が残った場合は、眩暈が治るまでクリニックで休んでいただくかタクシーでの帰宅、家人等による送迎で帰宅していただいていおります。

鼓室形成術が対応できないケースはありますか?

病変の進展が高度な場合は鼓室形成の適応が外れるケースがあります。日帰り手術での対応も病変の進展が高度な場合は難しく、術前の画像等での評価で判断させていただきます。

鼓室形成術に年齢制限はあるのでしょうか?

術前検査で全身状態の評価を行いますが、その検査で特に問題なくクリニックに通院可能な状態の方であれば特に年齢制限は設けておりません。

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