耳が痛い

耳が痛い場合に考えられる疾患と治療法

耳の痛みは、日常生活に支障をきたしやすいため、多くの方が早期のうちに受診してくださいます。
軽い痛みだから、慣れたから、と放置せず、必ずご相談ください。

急性中耳炎

ウイルス、細菌が喉の奥から耳管を介して中耳に届き、そこで感染・炎症を起こす病気です。
強い耳の痛み、発熱、耳垂れなどの症状を伴います。

治療法

抗生剤を使用した保存療法、あるいは鼓膜切開術や鼓膜チューブ挿入術などの手術が適応となります。
抗生剤を使用する際は、ガイドラインに沿った適切な量・期間で投与します。
また、鼓膜を切開する際には、後に鼓膜が再生しやすいように配慮した処置を行います。

真珠種性中耳炎

鼓膜が部分的に内側へと入り込み、そこに垢が溜まり炎症を起こす病気です。垢が塊になって真珠のようになることからこの名がついています。
耳の痛み、耳垂れなどの症状を伴います。進行すると、真珠腫が周囲の骨を溶かしていき、髄膜炎などの重い病気のきっかけになることもあります。

治療法

耳洗浄によって膿の排出を促し、保存的に症状を緩和することができます。ただし、根本的な治療のためには手術が必要となります。
鼓膜穿孔閉鎖術、鼓膜形成術、鼓室形成術などの手術を選択的に行います。いずれも、当院であれば日帰りでの手術が可能です。

外耳炎、外耳道真菌症

「外耳炎」は、耳の穴の入口から鼓膜までの外耳道で細菌・ウイルス由来の炎症が見られる病気です。耳かき、外耳道への水(風呂・プール)の侵入などによって起こります。
耳の痛み、かゆみ、耳垂れなどの症状が伴います。口を動かしたとき、耳たぶを引っ張ったときに耳の痛みが強くなるのが特徴です。

「外耳道真菌症」は、外耳道で真菌(いわゆるカビ)の感染を起こした状態です。耳かきなどで傷ついた外耳道に真菌が感染して起こります。
耳の痛み、かゆみ、耳垂れの他、外耳道の腫れや出血などを伴うことがあります。

治療法

「外耳炎」に対しては、軽度の場合であれば耳洗浄、点耳薬の使用で治療が可能です。
症状が重い場合には、ガイドラインに沿った適切な量・期間、抗生剤を投与することがあります。

「外耳道真菌症」に対しては、外耳道をきれいにした上で、抗真菌薬の軟膏、内服薬などを使用します。

鼓膜炎

鼓膜そのものが炎症を起こしている状態です。外耳道炎からの炎症の波及、ウイルス感染などを原因として起こります。
耳の奥の痛み、耳垂れ、かゆみ、耳鳴り、難聴などの症状を伴います。耳垂れに血が混じっていることもあります。

治療法

細菌感染による鼓膜炎の場合、ガイドラインに沿った適切な量・期間の抗生剤の投与により治療します。
一方で真菌による鼓膜炎の場合には、抗真菌薬での治療となります。
鼓膜の状態、症状などによっては、鼓膜切開術を選択することもあります。

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