耳から血

耳から出血する場合に考えられる疾患と治療法

耳からの出血では、中耳炎全般、外傷性の鼓膜穿孔、外耳道湿疹、外耳道などが疑われます。
慌てず、まずは耳鼻咽喉科に受診してください。

中耳炎

急性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎などで、耳から出血を起こすことがあります。なお、必ずしも痛みを伴うとは限りません。
耳から出血があった、血の混じった耳垂れがあったというときには、お早目にご相談ください。

治療法

中耳炎の種類によって、保存療法の他、鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術、鼓膜穿孔閉鎖術、鼓膜形成術、鼓室形成術などの手術を検討します。いずれの手術も、当院では局所麻酔下で日帰りにて行うことが可能です。

外傷性の鼓膜穿孔

外耳道の奥まで耳かきを入れてしまったり、平手打ちなどによって、鼓膜に穴が開いて出血することがあります。その他、一時的なきこえにくさが生じることもあります。
鼓膜に穴が開いていると、中耳に細菌・ウイルスが侵入しやすくなり、中耳炎の原因となります。鼓膜が再生するのを待つか、鼓膜形成術での対応となります。

治療法

通常、鼓膜は自然に再生しますが、鼓膜が再生せず、症状が続いている場合には、鼓膜穿孔閉鎖術での対応となります。

外耳道湿疹

耳の穴の入口から鼓膜までを指して「外耳道」と言いますが、ここで湿疹が起こっている状態です。耳かき、シャンプー、化粧品などの刺激が主な原因です。
耳からの少量の出血の他、耳垂れ、かゆみ、灼熱感などを伴います。外耳道をきれいにした上で、点耳薬などによって治療します。

治療法

外耳道を清掃した上で、軟膏の塗布、点耳薬の使用により治療します。

外耳(道)炎

外耳道にて炎症が起こっている状態です。耳かき、お風呂やプールでの外耳道への水の侵入などが主な原因です。
耳からの少量の出血の他、耳の痛み、かゆみ、耳垂れなどの症状を伴います。耳の痛みが、口を動かしたとき、耳たぶを引っ張ったときに強くなるのが特徴です。

治療法

軽症であれば、耳洗浄、点耳薬で治すことができます。
進行している場合には、抗生剤の投与が必要になることもあります。抗生剤は、ガイドラインに沿った量・期間で投与します。

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