滲出性中耳炎

耳に液体が溜まる中耳炎

55滲出性中耳炎は、耳に滲出液が溜まって起こる中耳炎です。
急性中耳炎のような痛み・発熱を伴いませんので、受診が遅れるケースが目立ちます。

滲出性中耳炎になるのはなぜ?

滲出性中耳炎になるのはなぜ?まず、中耳に水が溜まる仕組みをご説明します。
中耳内が真空に近い陰圧になると、粘膜を引っ張ります。真空パックされた食材も、ラップなどが中に引っ張られるようになっていますね。粘膜は浸透膜なので、水分だけを中耳に通します。このような過程を辿って中耳にたまった滲出液によって炎症が起こり、滲出性中耳炎となります。

中耳が陰圧になる原因として、お子さまの場合ですと、アデノイドの肥大が挙げられます。アデノイドの肥大により耳と鼻をつなぐ耳管の通気が悪くなり、場合によっては塞がり、中耳が陰圧となります。また、鼻すすりの癖も中耳の陰圧を招きますので注意が必要です。

大人の場合も、アデノイドの肥大や鼻すすりによって滲出性中耳炎になることはありますが、ごく稀です。滲出性中耳炎になっている場合には、上咽頭がんの可能性が考えられるため、かならず喉の奥を観察し、がんの有無を確認します。もし、がんが認められた場合には、速やかに専門の医療機関にご紹介します。

こんな症状があると滲出性中耳炎の可能性が…

こんな症状があると滲出性中耳炎の可能性が…耳が詰まったような感じ(耳閉感)、難聴などの症状を伴います。
いずれの症状もはっきりとした自覚が難しいので、「調子が悪いな」と感じたときには、すぐに受診してください。
またこれらの症状は、時間が経つと慣れてしまいます。一旦慣れてしまうと、症状があったことを忘れてしまい、さらに受診が遅れることになります。
悪化すると、耳に鈍い痛みを伴うようになります。

痛みがないからと放置していると…

滲出性中耳炎を放置するということは、中耳に滲出液が溜まったまま放っておく、ということです。
中耳炎が慢性化し、真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎のリスクが高まります
また、上咽頭がんに起因したものであれば、発見・治療の遅れは命に関わる問題です。耳鼻咽喉科・頭頸部外科でも診療を行っていた経験を活かし、上咽頭がんを正確に鑑別・診断することも可能です。
滲出性中耳炎は放置せず、できるだけ早めに受診しましょう。

滲出性中耳炎はどのような検査をして診断するの?

滲出性中耳炎はどのような検査をして診断するの?顕微鏡や内視鏡での視診、聴力検査、ティンパノメトリー検査聴力検査を行い、診断します。
ティンパノメトリー検査とは、外耳道の空気圧を変化させ、鼓膜の動きを観察する検査です。

滲出性中耳炎の治療法は?

子供の場合

子供の場合お子さまの場合、オトヴェントと呼ばれるお子さま用の通気治療を行います。鼻でバルーンを膨らませることで耳管を開き、陰圧を改善する器具です。お子さま自身は遊び感覚で楽しんで膨らませています。
オトヴェントで改善が見られなければ、鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術を検討します。

大人の場合

大人の場合は、基本的にまずは通気治療の適応となります。効果も認められている通気治療ですが、頻繁に通院する必要があります。頻繁な通院が困難な場合ないし1週間程度の通気治療でも改善が認められない場合は、鼓膜切開術をお勧めします。その後ご自宅で耳抜き(バルサルバ法)に取り組んでいただければ、ほとんど場合、症状の改善・解消が見られます。
それでも改善が見られない場合には、鼓膜チューブ挿入術を検討します。

バルサルバ法とは

スキューバダイビングなどでも行われる、いわゆる「耳抜き」です。鼻を摘まんで適度に力み、耳管を通して中耳の陰圧を解消します。

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